ホラードキュメンタリー映像作品の始祖「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」を紹介・レビュー※微ネタバレ含む|深淵の記録:6
みなさま、ようこそ深淵境界線へ。
案内人のフチと申します。
今回お見せする深淵は映像作品「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」です。
現代のホラードキュメンタリーの始祖にもあたる作品の第1作目を空前のホラーブームである今、まだご覧になったことがない方にも、改めて作品のファンである方にもご紹介していきたいと思います。
- 「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」とはどのような作品か
- 「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズはどこで見れるのか
- 「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズにはどのような作品が他にあるか
- 「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」と共におすすめできる作品
それではともに深淵を覗いていきましょう。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」とは
- タイトル:「ほんとにあった!呪いのビデオ」
- リリース日:1999年8月22日(VHS)
2003年8月22日(DVD) - 収録時間:50分
- 製作:張江肇/鈴木ワタル
プロデューサー:木谷奈津子/大橋孝史
構成:中村義洋/鈴木謙一
スタッフ:深津智男/渡辺まどか/小作憲司/今井久/神林尚
音楽:原田智弘
ナレーション:高橋眞三樹 - 制作会社:コピーライツファクトリー
ほんとにあった!呪いのビデオシリーズ、通称「ほん呪(のろ)」は1999年にVHS版で発売された映像作品です。
TSUTAYAをはじめとしたレンタルビデオ店に並ぶや否や口コミで広がり大きな話題を呼び、当時のホラーブームを牽引した作品でもありました。
本作には以下の映像作品が収録されています。
- 白い着物の女
- トンネルにて……
- 墓参りの記録
- 劇団の稽古風景
- 続・白い着物の女
- 結婚パーティーにて
- 事故現場にて
- 監視カメラ
- 生中継番組
- 続々・白い着物の女
- 大学校舎にて
- 盗撮・試着室
- 千駄ヶ谷トンネル
- 井戸をカメラでのぞき込む謎の映像
- 白い着物の女 検証中の映像
※以下、収録映像のあらすじのためややネタバレを含みます。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」の感想・見どころ
第一作ながらホラードキュメンタリーとしての形を成している
「ほん呪」シリーズはホラードキュメンタリーを謳っていることから、実際に映像で起きた現象の調査をする、投稿者にインタビューを行うという要素が随所に盛り込まれています。
今作は第一作目でありながら、全体の軸となる「白い着物の女」は以下の構成でその他の映像とは異なる扱われ方で4回に分割されています。
- 投稿者へのインタビュー
- 同シチュエーションでの検証
- 別の体験者へのインタビューによる新たな恐怖
- 検証中に発生した怪異(オチ)
以降の作品も同様に一つの大きな軸となる映像があり、それを調査することで複数回に分割して紹介される手法がとられています。
それと同時に凝った演出は少ないことで映像を集中して観れる
構成はすでに完成していますが、今よりも動画そのもののリプレイや凝った演出は控えめなので淡々と怖い映像が見たいという方にも初期作品の良さです。
また、2000年前後の映像の特有の画質による雰囲気があります。
また、第3巻~現在までナレーションを担当されている中村義洋氏ではなく高橋眞三樹氏が初代ナレーションとして担当しているのもこの作品のポイントです。
現代モキュメンタリ―ホラーの礎としての魅力を感じさせる見せ方
※以下、収録映像のおよび第3巻の一部ネタバレを含みます。
本作は実際に映っている心霊現象、怪奇現象を検証するという要素から現代のホラーブームを牽引しているモキュメンタリ―ホラー小説に通ずるもの、礎となっている要素が見られます。
今作に収録されている「白い着物の女」は後に発売する第3巻にて、第1巻を視聴した人が同様にテレビの画面にその女が映ったという報告が相次ぐことからその調査を行うというエピソードもあります。
この作品を介して「無作為かつ不条理に呪いが伝播する…」というのはまさに「残穢」をはじめとした、後のモキュメンタリ―ホラー作品に影響を与える要素が詰まっています。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズはどこで見れるのか
「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズは現在、以下の方法で視聴可能です。
- DVD、Blu-rayの購入
- TSUTAYA、GEOなどの各レンタルビデオショップ
- Amazon Primeビデオでのレンタル(一部無料視聴可能)
- FODでの視聴配信
- スカパー!、メ~テレ、ファミリー劇場などのCS放送
視聴のプラットフォームは多くありますが、現在最も視聴しやすいのはAmazon Primeビデオを利用する方法です。
レンタルしたものを返す手間が不要
一番大きな理由はAmazonのサイト上でレンタルを行うことでDVDのディスクの返却が不要であることです。
今や配信サービスでの視聴が様々なジャンルで主流となっていることから、「ほん呪」シリーズも配信上で見ることができます。
Amazon Primeビデオでは一部作品を無料で視聴できる
「ほん呪」シリーズにはAmazon Primeビデオで無料で視聴ができる作品があります。
※2026年4月時点で無料視聴可能な作品
- 1~10巻までの間
ほんとにあった!呪いのビデオ(1)~(3)、(5)、(7)~(10) - 11~20巻までの間
ほんとにあった!呪いのビデオ(11)、(13)、(14)、(16)、(18)、(19) - 20~30巻までの間
ほんとにあった!呪いのビデオ(21)、(23)、(24)、(25)、(29) - 劇場版
ほんとにあった!呪いのビデオ The Movie、The Movie2
ほんとにあった!呪いのビデオ(100)、(109) - その他
ほんとにあった!呪いのビデオBEST10
1巻から30巻までの間で中抜けではありますがこれだけの数を視聴可能です。
また、劇場版として制作された作品とBEST10を選出した作品が視聴可能です。
今回ご紹介している第1巻、そしてそこからつながる第3巻はAmazon Prime会員であれば無料視聴可能です。
会員の方はまずはこちらで視聴されることを推奨いたします。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズにはどのような作品が他にあるか
今回ご紹介する第1巻以外でAmazon Primeで無料視聴可能の作品で視聴をオススメしたい作品をご紹介さいます。
合わせてお楽しみいただければと思います。
※以下、収録作品に一部ネタバレを含みます。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(3)」
見どころでもご紹介した通り、第1巻の「白い着物の女」が伝播する恐怖とそれを調査するほん呪スタッフの奔走する姿はシリーズの醍醐味が詰まっています。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(13)」
本作は収録されている映像はすべて団地をテーマにしたものだけとなっているコンセプト作品となっています。
古びた団地、と聞くとどこか不気味な雰囲気を覚える方もいらっしゃると思います。
演出も一部ジャンプスケアの要素を含み、ドキュメンタリーホラー作品としてではなく、ホラーのジャンルの中で次にのステップに進もうとしている要素を感じます。
その期待に応えるような映像の数々は団地住まいの方はもちろん、家という空間そのものを安寧の地ではなくす魔力があります。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(24)」
「ほん呪」シリーズの中でもカルト的人気を誇る伝説の映像「ダビング」が収録されている作品です。
とあるレンタルビデオショップで貸し出されている映画のテープに全く異なる謎の映像が収録されており、レンタルした客がダビングしたのではないかとし調査するという内容です。
この映像の投稿者が事故に遭う、ビデオのダビングの犯人と思われるものとの接触とスタッフの怪我(殴打による鼻血)などとともに、「ダビング」そのものの曰く付きであるため視聴者に公開するか否か…という内容も含めてドキュメンタリーとして非常に緊迫した作品となっています。
「ほんとにあった!呪いのビデオ(1)」と共におすすめできる作品
監督:白石晃士「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」/(2012年~2023年)
モキュメンタリ―ホラー作品を手掛けることが多い白石晃士氏による作品です。
ほん呪シリーズにも共通する「投稿者から送られてきた映像の検証・調査と調査を行う」というドキュメンタリーホラー形式でありながら、ディレクターの工藤仁(大迫茂生)、ADの市川実穂(久保山智夏)、カメラマンの田代正嗣(白石晃士)それぞれのキャラクターがたっていることが本作の肝です。
また、調査対象は口裂け女、河童などのいわゆる心霊や怪異ではなく妖怪や都市伝説に近いものが対象となっているのはほん呪シリーズとの違いとして挙げられます。
監督:児玉和土「闇動画」/(2012年~)
ほん呪シリーズで多く監修をしてきた児玉和土氏が監督を担当している作品ということから、児玉氏時代のほん呪ファンからも支持を集めている作品です。
本作で取り上げられる映像群は、ほん呪シリーズ以上にグロテスクさ、猟奇的、気味の悪さが残るものとなっているため作品がR-15指定になっています。
それゆえに、別ベクトルの恐怖映像作品集となっている作品となっていますので、興味のある方は必見です。
監督:寺内康太郎「ほんとうに映った!監死カメラ」/(2012年~)
ほん呪内でも各巻に1作品ほど収録される「シリーズ監視カメラ」をリスペクトしている作品です。
街中にある監視カメラに映った不可解な映像のみにフォーカスを当てた作品となっており、一部の映像の調査を覗くとほん呪シリーズの初期のように心霊映像を淡々とたくさん見たい、というニーズに応える作品となっています。
いわゆるジャンプスケア的な驚かし要素、悲鳴を上げるようなゾクッとする映像が多いというわけではないですが、監視カメラが持つ日常の中に潜む怪異のリアルさが後を引く作品となっています。
それでは、本日の深淵の案内はここまで。
無事に深淵の境界線から現実に戻って来れましたね。
ただし、深淵を覗くときまた、深淵もこちらを覗いているのです。
また、この場所でお待ちしております…。


